TaraBookShelf/2003-07-22
;BOOK;よーやくノってきた「大菩薩峠」道
http:/p.xiaopu.net/albums/dc/old/200307/20030722213156_17506-01_030722_2128%257e01.jpg
二冊目読了。一冊目がどうにも文体であるとか、先がどこまで続くのかがわからなかったりで圧倒されまくりでついつい読書量も減り気味だったのだが、今回の第二章にあたる「間の山の巻」突入で俄然面白くなってきた。間の山のお玉(=お君)の登場でここまでもちろん直線続きではなかったのだがそうはいっても縦軸〜机龍之介を敵とする宇津木兵馬の旅〜が主軸で展開してきた。ここにさらりと場面変わって登場してきたお玉と米友はキャラ立ちもさることながら流転の船に加わって厚みを増していく。この二人の参加で七兵衛、お松(今回はほとんど出番なし)らについても浮き彫りにされていくのが趣深い。
ということで複数冊平らげて一休みか、とも思ったが喉ついちゃって甲州ではどうにも止められないので3巻に向かうことにする。
- 大菩薩峠〈2〉 ちくま文庫
中里 介山 (著)
#clear