;SS;家族三人で一泊二日の旅に出た（後編）

　あけて月曜日。晴れていた。しかしライン下りはさすがにキビシイだろうということで午後の予定を変更する。日光猿軍団＝＞ウエスタン村という流れだ。
　むすこせるは近所の猿山がえらく好きなので (( 彼は猿全般をアイアイと呼び、かつ歌の方も好きだ。そのため車内ではそのCDをせがまれる。 )) 当然これも喜ぶものと思ってのかみさんの選択だったが、平日というのに館内は結構盛況でばあさんたちの笑い声が絶えず、また笑いも一歳児には今ひとつ分からないことのようで途中退散をした。猿山はあるにはあるが、芸を持たない猿どもがちょいちょいと動いているだけで近所の動物園のほうがまだみがいがあるというもの。そのためそそくさとウェスタン村に向かった。
　ついてすぐに入り口近くで寸劇が始まった。しかしパンフにあるような白人が出てくるわけではなく寸詰まりの保安官と悪党のやりとりで消沈。かつ、銃声がやたらと大きくむすこせるは大泣きをしてしまったのでこれもすぐに移動した。かみさんと「日光香港村」開設について意気投合した。ぜひ「プロジェクトＡ」の柱などをメインの公園に用意したり、体感できるワイヤーアクション、木人拳に挑戦とかいったテーマパークをつくって欲しいものだ。人肉饅頭の店なども置いて欲しいし、雑多麺も食わせていただきたい。
　そんな妄想の後、メキシカンの量の多い食事をとってむすこせるメインお楽しみの機関車に乗り込むも彼がビビリであることが判明した。汽笛の音にも過敏に反応するし、走っている最中もいっぱいいっぱいの表情。当分テーマパークでは彼と楽しむことはできなさそうだ。
　メキシコ料理とともにビールを飲んだので少し眠い状態が続きながら模造ラシュモア山まで出向き写真なぞをとる。メキシコ料理屋で女４人組がモテなさそうにしているのをかみさんとしゃべっているとこれの帰路でまたぶつかってしまった。看護婦？とかみさんが言う。女４人ウェスタン村、となるとそんな映画もあったなあ、とはそのときはぜんぜん思いもつかなかったが。
　奥日光に向かい、華厳の滝＞中禅寺湖＞中禅寺とたどる。実はこの旅は予定変更変更で楽しむ余裕もなかったのだがいろは坂経由でのこのルートは気に入った。華厳の滝はエレベーターで下降し観瀑したのだがこれはむすこせるも喜んでいたようだ。結局一歳児にはつくりものよりもそのものずばりのほうがよいのだろう。そして中禅寺。ここには下木観音がある、とかみさんが調べていたのだが、他観光客もいない中、コストパフォーマンスのいい見仏を楽しむ。下木観音の出来映えもよかったし、５人の明王揃い踏みも気持ちよかった。ただ明王のほうは近くで見れなかったのが残念だったが。
　出かける日曜にサンデーモーニングにて何気なしに松竹大船撮影所閉鎖のニュースなぞを見ていたのだがそこで出てきていた松竹の「愛染かつら」の舞台がなんとここであったという偶然の一致に少々びっくりする。ぽろっと映画のシーンも流れたいたのでかつらの大きさの違いも見破ったりしてみたらやはり二代目であった。かみさんに「このかつらに触ってください」などと声をかけ、ラブシーンを手持ちのＤＶで演じてみたりする。
　んで日の高いうちに戦場ヶ原をまわって沼田インターから関越で戻った。途中大雨にやられたがなんてことはなかった。関東近辺でもまだまだ行ったことのないところは多いなあ、と思った。

;SHOP;また雨かよ。

　ちんこイタイ。

;DAILY;大雨に携帯購入を考える。