KOSHIKEZ

TaraLog/2006-01-08

;GEX;新春寄席にて四半世紀の時を越えて生の「つるこーでおま」を聞く。

 近所の酒屋近くの掲示板にて我が町に鶴光師匠がやってくる、と知ってチケット購入、そのときを2ヶ月あまり待ちわびる。かみさんが職場の新店舗オープンもあいまって、むすこせるどもを残らず連れて自店舗見学に出かけ、家に自分一人。家事やら競馬やらで時間を過ごしていたらまたたくまに時間が過ぎてしまった。
 当初車で行くか、と思っていたのだが、もし駐車場満杯だったらやっかいだ、と思い、原付を飛ばすことにした。天候は快晴で風だけは強いが、一方通行のショートカットが使えるのが、いい。
 小ホールは明日の成人式式典会場らしく、その準備が行われている一方で2005年「落語ブーム」を牽引しているはずの若者の姿は見られず、当然加齢臭のなかをかき分けて全席指定の椅子に腰掛ける。
 演目は次の通り。鶴光師匠のあと、小休憩が10分入る。終わって4時過ぎだったので一人あたりの持ち時間が30分前後と考えると、他色物の持ち時間から考えると落語は大変だなあとも思う。その持ち時間、一向に退屈にならなかったんだが。で、演目は特に掲げられていたわけではないのでググってここらへん?といった寄席初心者のことなので、適当である。

  • 春風亭柳之助「時そば」
  • 笑福亭鶴光「木津の勘助」
  • 林家正楽・紙切芸
  • 三遊亭好楽「紙くずや」

「時そば」は古典中の古典、という理解でいいだろうか。最近読んでる「蕎麦屋酒」の影響もあって江戸風情の蕎麦のたぐり具合が見せ場なのだが、せっかくの名演もその後のオチは「まずい蕎麦屋」なので、うまい蕎麦屋に行ってみたくなる前半をかき消すことはないんだろうか。とはいえ、「しっぽくで」といったあたりと本ちくわは一文くらいケチらなくても味わいたいものである。
 そして肝心の鶴光師匠の出番、上方落語の東との違いの解説にはじまって俺たちの層には待ってましたの下ネタを交えつつ、新年を迎えるにあたって祝い事もあり、また庶民のヒーローである木津の勘助を演目に選ぶ当たり、すかっとしましたよ、鶴光師匠。ラジオ等での活躍盛んな20代後半から30代、師匠からの苦言に「落語の勉強もしまっせ」と著書に書いていた鶴光師匠、関東での高座ということもあってトリではなかったのだが、人気・知名度は現在は好楽が上かもしれないが、トリをとってもよいくらいの話芸、楽しませてもらいましたよ。
 紙切芸では隣のカップルとおぼしき二人組のうちの女子が「ネコ~」とリクエストをして見事リクエスト分を手にしたり。トリの好楽は「笑点」の大喜利では見ることのできない「紙くずや」での江戸文化とつながる都々逸や歌舞伎や歌いなどの芸を交えてのパフォーマンス。もちろん、ひきは元旦の「笑点」マラソン放送と円楽復帰話だったりもしたが、落語の深いところを披露してくれた。
 小ホールをあとにするときにはもう夕焼けの赤い空。バイク走らせて家族たちと食事に出るためいったん帰宅する。ああ、いい気分だ。なんでもナマだし、落語面白いなあ、と思う。

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